VarjoがReality Cloudプラットフォームを発表 現実さながらの多人数参加型仮想世界を提供へ
VarjoのReality Cloudによって、テレポーテーションや現実のリアルタイム共有が初めて可能になり、これまでにない交流や幅広いコラボレーションへの道が切り開かれます。
[フィンランド・ヘルシンキ発、2021年6月24日]
産業用VR/XRハードウェアやソフトウェアの先駆者であるVarjo™は、本日、Varjo Reality Cloudを発表しました。この新しいプラットフォームによって、誰もがVarjo XR-3ヘッドセットで周囲を三次元的にスキャンし、まさにその物理的現実に別の人を移動してくることができるようになり、初めて仮想テレポーテーションが可能となります。現実さながらの視覚的忠実度で、リアルとバーチャルが完全に橋渡しされます。リアルタイムで共有される現実は、これまでにない幅広いコラボレーションや未来のメタバース(多人数参加型の仮想世界)への道を切り開き、人々の仕事、交流、遊びのあり方を一変させるでしょう。
「Varjoが目指すメタバースは、今後10年の間で、世界のどのような技術よりも人類を向上させるはずです」と語るVarjo最高経営責任者のティモ・トイカネン氏。「私たちがVarjo Reality Cloudによって構築しようとしているのは、物理法則から解放された現実世界です。画面の向こうにしか存在できなかったプログラム可能な世界が、ついに周囲の現実と融合するのです。日常生活の体系が永久に変わることになるでしょう。」
この5年間、VarjoはReality Cloudプラットフォームの実現に向けた基礎技術の開発、改良に努めてきました。例えば、複合現実ヘッドセットにおける人の目レベルの解像度、低遅延ビデオパススルー、視線追跡、LiDAR機能などの技術です。これらの技術を市販製品としてすでに提供しているのはVarjoだけです。その技術がVarjo Reality Cloudと組み合わさり、ユーザーは性能や品質について妥協することなく、クラウド上の多様で柔軟な仮想処理を享受できるものと考えています。
Varjo独自のフォービエイテッド・トランスポート・アルゴリズムにより、人の目レベルの解像度をリアルタイムで実現した、広い視野による3Dビデオフィードが、毎秒数メガバイトであらゆる機器にストリーミング可能となります。自分の環境を他者と共有したり、共同作業や環境の編集が行えるようになることで、人と人とのつながりがこれまで以上にリアルで効率的なものとなります。時間や場所の制約を完全になくすことができるのです。
Varjo Reality Cloudによるビジョンの実現をさらに進めていくため、本日、VarjoはDimension10の買収も合わせて発表しました。Dimension10はノルウェーのソフトウェア企業で、産業用3Dコラボレーションの先駆者です。同社のバーチャル・ミーティング・スイートは、建築やエンジニア、そして建設チームのためにデザインされたもので、Varjo Reality Cloudにおけるバーチャル・コラボレーションの実現にとって極めて重要です。
さらに、Varjoはリンカン・ウォレン氏を取締役会に迎え入れることとなりました。ウォレン氏はImprobable社の最高技術責任者であり、コンピューティングやAI(人工知能)の分野で著名な学者です。大規模なクラウドコンピューティングや、デジタルコンテンツ制作のクラウド化に関する幅広い知識をVarjoにもたらしてくれます。過去にウォレン氏は、DreamWorks社の最高技術責任者として、グローバルな映画制作をクラウドに移行させた経験があります。アセット管理、レンダリング、照明、アニメーションなどのクラウド用ツールセットの開発にも携わっていました。
Varjo Reality Cloudは、まず既存のお客様やパートナーの皆様に向けて、今年中にAlpha Accessで提供を開始します。新しいクラウドプラットフォームと、それによるメタバースのビジョンについて、詳しくはよりvarjo.comで開催されるライブバーチャルイベントをご覧ください。
Varjoについて:
Varjo(ヴァルヨと発音)はヘルシンキに本社を置く、世界で最も先進的なVR/XRハードウェア及びソフトウェアをプロフェッショナル向けに開発している会社です。現実世界と仮想世界を人の目レベルの解像度でシームレスに統合していきます。詳しくは www.varjo.com をご覧下さい。
メディア用連絡先:
press@varjo.com